Java プログラミング速習テキスト

1. このテキストについて

Java の入門あるいは再入門テキストは世の中に多数で回っていますが、最新の Java SE 8 に対応したものや、Java の思わぬ落とし穴についてきちんと触れているものは非常に少ないです。このテキストは Java SE 8 をターゲットとすることで最新の API を活用した生産性の高いアプリケーション開発ができるようになること、意外と知られていない Java の落とし穴について紹介することを主な柱として執筆したものです。

全くのプログラミング初心者に対する説明を行う余裕はないため、対象とする読者には構造化プログラミングに関する基本的な知識を前提としました。C/C++、JavaScript、Python、Visual Basic などの経験が多少なりともあれば読み進めることはできるでしょう。また、研修で Java を習ったけれどもよく分からなかったという読者にとっても、復習教材として活用できるのではないかと思います。

2. 参考文献

この資料は新たに書き下ろしたものですが、執筆に当たっては以下の資料を参考にしました。

  1. James Gosling、Bill Joy、Guy Steele、Gilad Bracha、Alex Buckley:「The Java Language Specification, Java SE 8 Edition」、Oracle Corporation、2015 年 2 月
  2. Oracle America, Inc.:「Java(tm) Platform, Standard Edition 8 API 仕様 (Maintenance Release)」、Oracle Corporation、2015 年 3 月
  3. 櫻庭祐一:「現場で使える [最新] Java SE 7/8 速攻入門」、技術評論社、2015 年 11 月
  4. Brian Goetz、Tim Peierls、Joshua Bloch、Joseph Bowbeer、David Holmes、Doug Lea:「Java 並行処理プログラミング」、ソフトバンク・クリエイティブ、2006 年 11 月
  5. 蓮沼賢志:「JSR 310 "Date and Time API" への招待 III」、関西 Java エンジニアの会「Java 8 徹底再入門」発表資料 、2015 年 7 月
  6. 吉田真也:「きつねさんと学ぶ Lambda 式 & Stream API ハンズオン」、関西 Java エンジニアの会「Java 8 徹底再入門」ハンズオン資料、2015 年 7 月
  7. 蓮沼賢志:「Collections Framework Beginners Guide」、社内勉強会資料
  8. 伊賀俊樹:「入門から実践までJavaで学べる「ログ」の常識」、@IT 連載記事、ITmedia、2008 年 1 月

3. 著者について

蓮沼 賢志 (HASUNUMA Kenji)

日本国内における著名な Java エンジニアのひとり。日本 GlassFish ユーザー会・会長。Java Community Process (JCP) 会員。

日本を代表する Java エヴァンジェリスト/Java Champion の寺田佳央氏に師事して、Java SEJava EE および GlassFish Server に対する理解を深める。現在は Payara Community のコントリビュータとして Payara Server の開発や国内カンファレンスでの講演で活躍中。また、JSR 310 : Date and Time API には早期から Observer として参加しており、日本で最も Date and Time API を知る人物として、日本人初の Java Champion である櫻庭祐一氏からも一目置かれている。目標とする人物は、ドイツの Java Champion であり JavaOne カンファレンス登壇の常連でもある Adam Bien 氏。

【著書・査読付き論文】

  • Elliotte Rusty Harold「JavaMail API」、オライリー・ジャパン、2014 年 1 月
    • 日本語版 (電子書籍) 付録「JavaMail API で日本語を扱う際に気を付けること」の執筆を担当

4. 著作権表記

© 2016 HASUNUMA Kenji (Studio Coppermine)

Contact : [email protected]

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